ポイント
【管理人満足度】
★★☆☆☆(2/5)
歴史中心なので、君主論に比べてわかりにくい上に分厚くて長いです
特別な興味がないのであれば、教養レベルではおすすめしにくい。
1.痛快なマキャベリ節は君主論と同じ!
2.軍事面にも言及あり
3.暗殺は難しい!?
1.ほとんどローマ史の話なのでよくわからない!
2.とにかく長い・・・
感想
君主論の処世術的な側面が気に入って読んでは見たんですけどね。
ローマ史の話が中心で全然イメージが湧かなかった上に、656ページと長かったんで満足度低いです。
読み終わるのに2か月以上かかりました。
良かった点
1.痛快なマキャベリ節は君主論と同じ!
『ディスコルシ』を読もうと思っている人で『君主論』を読んでない人はいないでしょう。
主張のわかりやすさとバッサリといく痛快さは君主論と同じです。
ローマ史の部分を除けば、「なるほど」と思わせてくれました。
根底にあるのはやはり性悪説的な考えであり、法律によって国民を統制し軍事によって国を守るという思想です。
全体的に統治的な考えが記されていて、私が求めていた処世術的な面はほとんどなかったのが残念でした。
ただ、やはり「人から恨まれないようにしろ」という警鐘は君主論と同様に心に響くものがありました。
26 軽蔑や悪口をこととする者は憎まれるだけで得るところはない
420ページ
具体例は戦争のケースを挙げていますが、個人にも当てはまるでしょう。
2.軍事面にも言及あり
マキャベリは軍事の人でもあるようで、戦争に関する戦略や戦術についての記述もあります。
君主論とは決定的に違うところですね。
軍事・戦略・戦術といった方面に興味がある人は読んでみるのもありです。
マキャベリは戦略思想史の本でも紹介されているような人物なので、記述自体はしっかりしたものです。
というかそっちの専門家にとっては必読なのかもしれません。
3.暗殺は難しい!?
個人的に衝撃を受けたのは、暗殺、特に毒殺は難しいということが書かれていたことです。
昔、『るろうに剣心』を読んで「暗殺という報復は逃れがたい」みたいなことを主人公の剣心だったかが言ってたのを覚えてます。別のキャラかな?
金田一少年の事件簿なんかでもしょっちゅう毒殺がありますよね。
その気になれば人を毒殺するなんて簡単なように思えたのですが、そうもいかないのだとか。
まず、毒を盛るのが簡単ではない。
自分でできない場合は毒を盛る機会のある人物に頼むことになるわけですが、そこから暗殺計画がばれるのだそうです。
政治家の暗殺自体は世界中で一定頻度で発生しているものの、いざやろうとすればそう容易にはいかないようですね。
勉強になりました。
気になった点
1.ほとんどローマ史の話なのでよくわからない!
一番の問題はローマ史に精通してないと内容が頭に入ってこないということです。
副題にある通り、本文は一貫してローマ史を題材にしています。
私は世界史で受験していないので世界史の知識はありません。
加えて、おそらく書かれているローマ史自体も日本人からするとそんなに馴染みがないんじゃないでしょうか。
高校までの世界史で習うようなレベルの内容じゃないというか。
この点が教養感覚で読もうと思った時の一番のハードルになると思います。
私はほとんど読み流していました。
2.とにかく長い・・・
そして単純に長いです。
656ページもある。
まあ、紙の本なら読む前に十分わかる話ですが。

内容の難しさと相まって、読むなら相当な覚悟が必要ですよ。
私は2か月くらいかかりましたから・・・。
まとめ
はっきり言って、特別にマキャベリに強い興味がないのであればあまりおすすめはできません。
『君主論』のような処世術的な記述も一応ちらほらあるので、全くつまらないわけじゃないです。
ただ、分厚さも考えると読む労力に見合うとは思えないですね。
『君主論』との重複もあります。
通読しようと思うのであれば、よく考えてからどうぞ。




