みなさんは成功するために最も重要な法則をたった一つだけ挙げろと言われたら何を挙げますか?
あの有名な『7つの習慣』をはじめ、複数の成功法則を列挙している本が溢れています。
けどね、結局どういう人が成功しているのかというと行動している人なんですよ。
頭がいいかどうか、能力があるのかどうかもあまり関係ありません。
行動に移したかどうかが全てです。
さらに言えば、行動はすればするほどいい。
つまり、行動量は多ければ多いほどいいということです。
行動量が多いほど、実体験を通して多くのフィードバックが得られるのでどんどん成長していきます。
最終的にゴールにたどり着くのも圧倒的に早い。
成功していない人、あるいは成長していない人というのは行動できていません。
行動していたとしても量が全然足りていないんです。
そこで今回は私たちの行動力を高め、行動量を爆発的に増やしてくれる書籍を紹介します。
とにかくまずは行動しましょう。
細かい知識や技術はほとんどおまけにすぎません。
まずは行動することです。
行動力を高め爆発的に行動量を増やすためのおすすめ本5選
1位:大金持ちをランチに誘え! 世界的グルが教える「大量行動の原則」(ダン・S・ケネディ)
書名:大金持ちをランチに誘え!世界的グルが教える「大量行動の原則」
著者:ダン・S・ケネディ
訳者:枝廣 淳子
出版社:東洋経済新報社
発売日:2007年3月30日
価格:1,650円(税込)
【おすすめ度】
★★★★★(5/5)
【おすすめのポイント】
書名にある通り、成功したければ行動するしかないという身も蓋もない事実を端的に告げている本です。
しかも行動は考えられる限りの最大量をこなせと。
著者のダン・S・ケネディ氏はセールスやマーケティングの専門家でもあるため、具体的なビジネスを例にしての記述が多いです。
実際のビジネスにも参考になります。
本書を1位として最初に紹介しているのは、行動量を増やすには行動量を増やすことが最善解であるというマインドに置き換えることが最重要だと考えるからです。
行動量を増やすことこそが最善解であるというマインドを持つ!
書籍一冊に渡って行動量の重要性を説いている本は私の知る限り本書だけ。
翻訳者の枝廣淳子さんの文章も面白くて読みやすいので読書に慣れていない人にもおすすめできます。
色々考えすぎて動けない人はまず本書から読んでみるといいでしょう。
きっとすぐにでも自分の目標に向かって走り出したくなるはずです。
【注意点】
1位で紹介してい置いて申し訳ないですが、本書はすでに絶版のようです。
今のところ電子書籍もありません。
入手したければ中古を購入するしかないところが最大の欠点になります。
また、内容はセールスやマーケティングというよりは自己啓発的な内容になっているということも合わせて意識しておきましょう。
人によっては合う合わないがあると思います。
2位:失敗の科学(マシュー・サイド)
書名:失敗の科学
著者:マシュー・サイド
訳者:有枝 春
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2016年12月23日
価格:2,530円(税込)
【おすすめ度】
★★★★★(5/5)
【おすすめのポイント】
人が成長するための合理的な方法を心理学的根拠を用いて説明してくれています。
行動すれば自然と失敗も増えます。
その失敗をどのような態度で受け容れることが科学的な正解なのかを論じています。
また、行動量の重要性についても合わせて論じています。
印象深いのは、とある実験で生徒に質を評価すると告げた場合と、量を評価すると告げた場合の比較です。
結論はお分かりと思いますが、量を評価すると告げたグループから質も最高のものが生まれたということなんですよ。
量をこなすことで実体験を通して試行錯誤することになり、結果として質も高まるということです。
量をこなすことで質が高まる!
本書は科学的に書かれているので、行動量を増やすことについて最も信頼感の高い説明がされています。
帯に「小説のように面白い!」とあるように、各エピソードは続きが気になるように上手く時系列などを調整して書かれています。
私はちょっとしたミステリーを読んでいるかのような感覚になりました。
個人的にはこの記事で紹介している本の中で最も影響を受けた一冊です。
【注意点】
この記事で本書を知った人は問題ないと思いますが、『失敗の科学』は自己啓発書です。
書名や、書店で専門書のコーナーに並んでいることから組織経営の専門書であると誤解する人がいるので注意しましょう。
内容を理解して買うのであれば、信頼感も高く面白い文章なのでこれといった欠点のない名著です。
値上がりして値段がちょっと高めなのが玉に瑕ですかね。
3位:数値化の鬼 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法(安藤 広大)
書名:数値化の鬼 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法
著者:安藤 広大
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2022年3月
価格:1,650円(税込)
【おすすめ度】
★★★★★(5/5)
【おすすめのポイント】
行動量を増やすためには、自分の行動を数値化して測定することが不可欠になります。
測定の単位は時間であったり、回数であったり、様々だと思いますが、数値化しないと自分が実際にどれだけ行動しているのか分かりません。
本書『数値化の鬼 』は自分の行動を数値化することについて、その意義や方法論などを解説しています。
本書も基本的な意識として行動量を重視した内容になっています。
数を打つところから始まる―行動量の話
第1章の目次より
あくまで「行動量ファースト」であり、それをキープしたまま「確率も上げていく」というのが正しい順番です。
131ページより
営業の話をしていますので、「確率も上げていく」というのは行動の質のことを言っています。
量から質へ、というのは『失敗の科学』でも言及されていた通り、成功の基本原則と言っていいでしょう。
また、単に行動量を増やすだけでなく、行動の質を最適化し、質を高める方法についても説明されています。
本書では質の改善を「変数」として考えており、こちらも行動量を成功に結び付けるためには不可欠と言えるでしょう。
単に行動量を増やすだけでも有効ですが、数値を用いてシステマティックに行動するためにも必読の一冊に思えます。
本記事で紹介している書籍の中では最も技術的な内容になっていると言っていいでしょう。
【注意点】
読んでいてこれといった欠点や不満はほとんど感じませんでした。
ただし、強いて言うならば組織的な話が多かったということはあります。
“上司や部下”といった話ですね。
フリーランサーのように個人で行動している人からすると自分の境遇とは違うものを感じるかもしれません。
もっとも、営業を素材にして議論が展開されており、行動と数値化の話は組織だろうと個人だろうと関係ありません。
得られる知識の有用性については組織に属していようと個人だろうと全く関係ないです。
あくまで気分の問題と言うこと。
やはりこれといった欠点のない良書と言えるでしょう。
4位:学びを結果に変えるアウトプット大全(樺沢 紫苑)
書名:学びを結果に変えるアウトプット大全
著者:樺沢 紫苑(かばさわ しおん)
出版社:サンクチュアリ出版
発売日:2018年8月3日
価格:1,760円
【おすすめ度】
★★★★★(5/5)
【おすすめのポイント】
人が成長するのはアウトプットしたときだけということを端的に言い切ってくれている本です。
人が成長するのはアウトプットした時だけ!
これまで本記事では行動こそ最重要だと再三言っていますが、じゃあその行動とは何なのかと言うとアウトプットを指すわけです。
営業マンであれば営業かける、ブロガーであればブログの記事を書いて公開する、このようなアウトプットこそが行動なわけです。
確かに、本を読んだりセミナーに通ったりして学習することは大事です。
しかし、結局は学んだ知識を自分自身で実践しない限り成長も成功もありません。
そして本書が秀逸なのは、アウトプットとインプットの具体的な比率を数字で示してくれているところです。
理想的な比率は、アウトプット:インプット=7:3とのことです。
理想的なアウトプットとインプットの比率は7:3
ところが、著者のセミナー参加者にアンケートを取ったところこの比率が真逆だったそうです。
現実の多数の人の行動の比率は、アウトプット:インプット=3:7
アウトプットを増やしなさいと具体的な数字を出して叱咤してくれているところに本書の価値があるわけです。
【注意点】
これといった欠点のない良書だと思います。
手法を列挙しているような体裁であるため知識の寄せ集めにすぎないといった批判があります。
しかし、具体的な方法を求めている人からすればむしろ分かりやすいので欠点ではないでしょう。
目次から目的のページを探しやすいという利点もあります。
5位:やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ(大平 信孝)
書名:やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ
著者:大平 信孝
出版社:かんき出版
発売日:2021年10月21日
価格:1,540円
【おすすめ度】
★★★★☆(4/5)
【おすすめのポイント】
行動量を増やすためには、即着手する、ということが極めて重要になります。
そして、着手をするためにはやる気やモチベーションといった不確実なものに頼るわけにはいきません。
本書は書名の通り、自分の行動を様々な観点から仕組化することによって、気分の浮き沈みに左右されずにすぐ行動できるようになる方法を多数紹介してくれています。
本書も今回紹介している本の中で例に漏れず、行動量を重視しています。
すぐ行動できるようになるためには、「量」→「質」という順番を意識することが大切です。
25ページより
第一に、「行動量」を増やすこと。その後に「行動の質」を上げることがポイントです。
量をこなすことによって質が高まるというのは『失敗の科学』でも主張されていた通りです。
行動量を増やすことを意識している本であるため、単なる先延ばし対策ではなく、目標達成につながる方法を説明してくれているわけです。
実際に本書の後半では目標達成の方法などにも詳しく言及されています。
人は行動に着手することでやる気が高まるのであって、やる気があるから行動するわけではありません。
まず、行動に移す方法を知ることで行動の総量を増やしていきましょう。
【注意点】
前半は行動に着手する具体的な方法の解説になっていますが、後半は目標達成の方法やセルフイメージの改善方法、ノート術など、自己啓発的な内容が多岐に渡りすぎている気がします。
話が広がりすぎるとどうしても著者の専門性に疑義がでしまうということがあるでしょう。
自己啓発の世界は著者の信頼性も重要なので、話を盛り込みすぎているところはマイナスに感じました。
とはいえ、自己啓発的な内容の中にも参考になる知識はあるので必ずしもマイナス面だけというわけではありません。