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【読書ノート】その「決断」がすべてを解決する(マーク・マンソン)

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目次

おすすめのポイントと基本情報


【おすすめ度】
☆☆☆☆(1/5)

【おすすめのポイント】
最大の特徴は著者であるマーク・マンソン氏の人柄が現れていることだろう。
表紙の写真からも分かる通り成り上がったワイルドなお兄ちゃん、という感じ。
文体も全体的にクセのある語り口調になっている。

内容は典型的な自己啓発書といえ、あらゆる自己啓発書で書かれているような内容が詰め込まれている。
自己啓発関連の書籍をある程度読んでいれば特に目新しい情報があるわけではない。

つまり、本書が気に入るかどうかは著者であるマーク・マンソン氏に共感できるかどうかが全てだろう。

私には合わなかったようなので世間の評判ほどに良書だとは思わなかった。

【おすすめしている人】※リンク先はYouTube
・メンタリストDaiGoさん
お盆に読めば人生変わる名著TOP10➡︎Dラボではさらに役立つ本を紹介

書籍情報

書名:その「決断」がすべてを解決する
著者:マーク・マンソン

訳者:大浦 千鶴子
出版社:三笠書房
発売日:2018年4月28日
価格:1,760円

書籍目次

・イントロダクション これは「新しい生き方」をひらく、僕たちのロードマップ
・PART1 人生の課題はどこから現われるか
・PART2 その「痛み」が人をもっと強くする
・PART3 「平凡な自分」こそ、実は一番重要
・PART4 こんな「価値観」が自己実現のジャマになる
・PART5 自分に起こることは、その「選択」しだいーー解決への道①“運をおもしろいように味方につける”とは
・PART6 「信念」は、あなたの力になるかーー解決への道②「不確実/予測不能」の受けいれ方
・PART7 シンプルに、ただ「やってみる」ーー解決への道③「失敗しない人」は成功もできない
・PART8 「最重要ミッション」に集中するーー解決への道④時間とエネルギーを吸い取るものへ「NO」を
・PART9 僕たちの眼前に立ちはだかるものは消えていくーー解決への道⑤“恐れ”にとらわれない生き方

読書ノート

『その「決断」がすべてを解決する』を読む目的

①人生で集中すべき大事なことを選ぶための決断力を身に付ける。
②決断することによって効果的な行動量を増やす。

本書を読んだ最大の理由はメンタリストDaiGoさんが絶賛していたから、というのが正直なところだ。

DaiGoさんが言うには、自分の持っている選択肢の中から大事なものに絞り込み決断し行動力を高めることで人生は良くなる、ということが書かれてある本だということである。
書名を見ても確かにそのようなことが書いてありそうだと感じられる。

私自身も色々と手を広げ過ぎているのではないか、行動量が全然足りていない、といった不安を持っている。
本書を読むことでそのような不安を払拭できるのではないかと考えた。

『その「決断」がすべてを解決する』を読んだ感想

内容について

おすすめのポイントで書いた通り、私個人について言えばほぼ全くと言っていいほど心に刺さるものはなかった。

まず、本書の内容はあらゆる自己啓発本のつぎはぎのような印象を受けた。
特に「決断」に焦点を当てて書いたものではないだろう。

具体的には、

・ネガティブをパワーに変える
→『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』
・どうやって失ったり手放したりするかを教える・自分を信じることを減らす
→『QUITTING やめる力 最良の人生戦略』

他にも色々ある。

DaiGoさんのYouTube動画などを見ている人は分かると思うが、彼の紹介する本は世間一般に流布している典型的な自己啓発本を否定するような内容のものが多い。

私が言っている本書『その「決断」がすべてを解決する』が自己啓発本のつぎはぎ、というのは正確にはメンタリストDaiGoさんがおすすめしているタイプの自己啓発本のつぎはぎ、という意味である。

だからこそDaiGoさんが絶賛しているのも分かるのだ。
この本は彼のようなタイプの思考をする人には合っているのだろうし、実際にプラスの影響もあるのだと思われる。

大事なことを決断する、という点について書かれているものではないように感じたので、決断力について何らかの知見を得たい人に普遍的に参考になる本ではないだろう。

しつこいようだが繰り返すと、刺さる人には刺さると思われるのでかなり人を選ぶ本だ。

本の雰囲気について

内容とは別に文体の雰囲気については以下の2点の特徴を感じた。

・全体的に特徴的な語り口調の文体
・自伝・エッセイのような文章

語り口調のような文体について翻訳のせいにしている人もいるようだが、おそらく原文をネイティブの人が読んでも大差ない印象を受けるのではないかと思われる。

そもそも本書の原題は『THE SUBTLE ART OF NOT GIVING A FUCK』であり、fuckなんて単語が入っているくらいだ。
著者もデート指南ブログを運営しているような人なので、いわゆる標準的なインテリとは違う。

文体自体に著者の人柄が出ているのは間違いないだろう。

また、全体的に著者の自伝のような内容になっており、自身の経験を語っている部分も多い。
学生時代に薬の所持で逮捕され退学になった話などが書かれている。
けっこうヤンチャな人生を歩んでいるようだ。

著者の経歴について評価するつもりはないが、共感できるかどうかは人によって差があると思われる。

まとめ

かなり人を選ぶ内容でありながら、アメリカではバカ売れしており、日本でも巷の評価はやたらと高い。
購入を考えている人は本当に自分に合うかどうか立ち読みなどで確認した方が無難だろう。

また、知識的にも深い独自性のある内容ではないので、個別のより専門的に書かれた本を読んだ方が有益に思える。
前述した『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』『QUITTING やめる力 最良の人生戦略』などDaiGoさんがYouTubeで紹介しているものなどだ。

管理人個人としてはいまいちな本というのが正直な感想である。


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